シリーズ『北海道の季節』Vol.2。北海道の『冬』は11月から3月まで。旭川エリアはご存知日本一「寒い」エリアの一つです。寒いからこそ楽しめる、寒いからこそ美しい。北海道旭川エリアを訪れるなら最もおススメの季節!でも、本当に寒いので準備だけはしっかりとお願いします!
北海道の『冬』は寒いのです
「冬は寒いんでしょう?」
夏に出会う観光客の方々によく言われるフレーズです。
私は即答で、そして笑顔でこう答えています。
「ええ、もちろん寒いです(ドヤ)」
聞く人も知っていて聞いていると思うのですが…
当然至極、言わずもがな、一般常識として、北海道旭川市の冬は寒いですよ。
(本州の人に「夏は暑いんでしょう?」と聞くようなものです)
ただ、まだまだ本当のところが伝わっていないなとも感じているので、
できるだけ多くの「本当の冬」に関して情報提供していきたいと思います。
北海道の冬、特に旭川エリアへの観光・旅行を検討している方は参考にしていただければ幸いです。
北海道の『冬』はめっちゃ寒いのです
-41.0℃という気象庁公式記録を持っている旭川市(1902年)。気象庁の公式記録から外れてはいるけれど、旭川市の隣町、幌加内町では-41.2℃(1978年)という寒さを記録しています。
さすがに温暖化でそこまで寒くなることはないでしょうと思ったら大間違い。
旭川市では2019年の冬でも、元気に-30℃を記録しています。
よく晴れた日の朝が寒くなるということを知っていてください。晴れれば晴れるほど気温は下がります。
(詳しくは「放射冷却現象」とGoogleで調べてください)
よく晴れた日の朝は街中でもダイヤモンドダストや樹氷が普通に見られますよ。
早朝よりも、8時~9時くらいの通勤時間が最も寒く輝いているので、ちょっと外へ出てみることをおススメします。
余談ですが、旭川市民は12月から2月まで、「マイナス」という言葉を使いません。
「今日15度だったね」と言えば、それは-15℃のことです。
最高気温も0℃を越えない日が当たり前のように続くので、マイナスといちいち言わなくなったと思われます。
豆知識でした。
めっちゃ寒いから外にはいません
先述した「冬は寒いんでしょう?」という質問。
私はもう一つ回答を持っています。
「ええ、寒いから家の中にいます(ドヤ)」
有名な話かもしれませんが、北海道人は寒さに弱いです。
弱いからこそ、室内の暖房は結構ガンガン焚きます。
冬こそ(室内で)ビール、冬こそ(室内で)アイスは定番なのです。
寒さが苦手なの、という方はご安心を。
北海道の冬の室内は、しっかりきっちり暖かいです。
肌感覚で言えば、絶対に東京の冬より暖かいと断言できます。
建物から出入りするときの温度差にはビックリしますので、ちょっとだけご注意を。
めっちゃ寒いから遊びたい!
寒さ故の天からの贈り物。
「雪」
パウダースノーという言葉が日本中にあるのはご愛嬌として、
これまたドヤ顔で恐縮ですが、このエリアの「粉雪」を知ってしまうと、
ちょっと他の地域の雪では満足できなくなりますよ。
雪遊びの素敵なところは大人も子供の様になって遊べること。
あんなに夢中になって、あんなに日常を忘れて、あんなにはしゃいで遊べるコンテンツは「雪」しかないのでは?
大人が真剣にはしゃいでいる姿を見ると、子供もよりのびのびと遊ぶようになりますよ。
是非とも家族みんなで遊びに来てくださいね。
自称、雪遊びのプロが安全なパウダージャンプ(フロントフリップ)を伝授いたします!
冬の装備・準備は足下から
最後に、冬の北海道を訪れる方へのアドバイスを。
寒さ対策ということで、みなさん防寒着の準備は万全なことが多いです。
北海道民よりも良いウェアを着ている人もしばしばお見かけします。
毛糸の帽子や手袋などは、ちゃんと装備されていますね。
意外に気を使われていないなと思うのが足下。ズバリ「靴」です。
北海道の冷気は足下から攻めてきますよ。短い時間でも雪上を歩くとジワジワと冷えてきますので、
おススメは雪に強い「ウィンターブーツ」です。
近年はアウトドアブランドメーカーからもお洒落なブーツがでているので調べてみてくださいね。
冬を知らずに北海道を語るなかれ
暮らしている市民にとって、正直「冬」に憂鬱な気持ちがついてくることも事実です。
子供たちは冬が大好きで、雪を心待ちにしていますが、大人にとっては少々厄介者。
日々の除雪や、暖房費も気にならないと言ったらウソになります。
それでも、まだ私は「冬」が一番好きな季節です。
大変さを上回る楽しさや美しさを「雪」が運んできてくれるからですね。
観光・旅行で来られるみなさんに、少しでもこの冬の素晴らしさを知ってほしい、
モトクラシーを始めた2015年から、『冬が一番』と言い続けています。
百聞は一見に如かず。
まずは一度、できれば二度三度。
本物の冬を体感しに、是非とも私たちの街へお越しくださいませ。
フロントフリップはそろそろ辞めなさいと、
家族からも部下からも言われているこの頃です。
でも、飛びたくなるんだよなぁ~
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