秋の北海道　短くも美しい旭川エリアの『秋』

『夏はお盆まで』というのが北海道人の常識的感覚です。

8月20日頃には子供たちの夏休みが終わり、「暑い暑い」と言っていたのがウソのように朝晩の冷え込みが一気に進みます。

私はよく「空が変わった」と表現するのですが、入道雲はいなくなり、筋状の薄雲が線を引くようになるのが秋空の特徴です。空の色も幾分薄くなったように感じます。 

もっとダイレクトに夏の終わりを感じるのがテレビCM。驚くなかれ、北海道では8月の下旬には「ストーブ」「除雪機」「冬タイヤ」のCMが一斉に流れ始めます。北海道人は驚かないのですが、よくよく考えてみれば奇妙な光景の一つです。

 秋のお問い合わせで一番多いのが「紅葉の見頃はいつですか？」という質問です。これは実に難問で、観光案内所の職員もホテルのスタッフも答えに苦しんでいることと思われます。

と、言うのも、場所によってあまりに見える風景が異なるからです。以下、百聞は一見に如かず。ご参照あれ。すべて私たちが撮影してきた自慢の記録です。

ご覧のように、山の稜線付近が見事な紅葉という時期は、下界はまだまだ緑豊かな景色に包まれています。9月中であれば多様な色合いを楽しめますが、10月に入ると注意が必要です。

「冬じゃん！！」

そう、10月にちょっとでも高度を上げると、北海道旭川市周辺は既に「冬」が始まっているのです。

レンタカーで移動する予定の方はどうぞお気をつけて。もちろん冬タイヤに交換済みではありますが、雪が融けたり凍ったりするので、北海道人でも事故を起こしてしまう確率が高い時期の一つです。初冠雪と紅葉のコントラストを楽しみたい方は公共交通機関のご利用をおススメいたします。   

 大雑把にご案内してしまうと、

  9月中旬～　大雪山国立公園エリアの紅葉がおススメ

10月中旬～　旭川市内の紅葉がおススメ

10月下旬～　いつ雪が降ってもおかしくない

といったところです。

春の桜と同じく、秋の紅葉もピークがいつかは年によって異なるため、ズバリお知らせするのは難しいものです。気をつけていただきたいのは、少しでも天気が悪くなると一気に気温が下がりますので、極端な話、冬物の用意をしてきていただいても全く問題ありません。

また、紅葉ピーク前の「晩夏」、紅葉ピーク後の「晩秋」の景色も、私は大好きでおススメできる風景ばかりです。是が非でも『紅葉』とこだわり過ぎず、あるがままの北海道の景色を愉しんでいただきたいなと思います。きっと、あなたの住んでいる街とは違う風景が広がっていますよ。

農業大国北海道。食欲の秋にふさわしく、秋にはたくさんの農作物が収穫され、何を食しても美味しい季節が始まります♪

モトクラシースタッフが激推しする食材は「お米」。とにかく新米の美味しさを感じてほしい。いまや北海道のブランド米は日本一の美味しさと言ったら過言かもしれませんが、地元愛も相まって、北海道の新米は世界一の美味しさです。

米をおかずに飯を喰う。

そんな感覚を味わっていただければ幸いです。美味しい新米と美味しいお肉を同時に食したい方には、これまたモトクラシースタッフが愛しすぎている焼肉「RICE」へどうぞ足をお運びください。お店の紹介は下記ブログでもご確認を。

「秋が短い」と言うべきか「冬が長い」と言うべきか悩むところですが、住んでいる私たちでもあっという間に過ぎ去ってしまうと感じているのが「秋」という季節です。

そんな儚い季節だからこそ、のんびりと、ゆったりと、「贅沢に何もしない」という選択ができる季節なのかもしれません。

夏の繁忙期にいた多くの観光客が去り、冬の元気なスキーヤー達もまだ表れていない。

「秋」は人混みを避けたい方にはベストシーズンですよ。

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