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身近な果樹は高級果樹ですよ

シリーズ「ちょっと知りたい」Vol.3。初夏の果樹として当たり前に存在している深川市の「さくらんぼ」について。実はとっても高級品で、まだまだ知らないことが多い果物だったということを、再認識しているこの頃です。

地元愛ツアー 深川

道民には馴染み深すぎる果物です

実家の庭にさくらんぼの樹があってね。毎年7月頃になれば木登りしながら食べていたよ。

 

こんな思い出話を持っている北海道民は意外と多い。

ズバリ私(ハヤシ)のことなのですが。。。

私にとって、サクランボは幼少期の思い出とつながる果物です。

 

深川市のさくらんぼ
これは思い出ではなく観光客です

 

北海道民にとって、サクランボはとっても身近な存在。毎年、当たり前にある果物の一つ。

 

敢えて悪く言うことをお許しいただければ、「地元民が、その価値に気づいていない果物の代表選手」と言ってもいいでしょう。

 

さくらんぼがどれだけ高級品で貴重なものか?

 

北海道を訪れる国内外の観光客が教えてくれるまで、私自身、その価値を全く知りませんでした。

 

深川市のさくらんぼ
価値を教えてくれた人たち

人気ランキング第一位!

毎年7月頃、北海道ではいろいろな果物狩りの体験が始まります。

 

サクランボ以外では、イチゴ、ブルーベリー、ハスカップ、メロンなど。

 

モトクラシーの体験型ツアーでは色々と紹介してきましたが、断然の一番人気は『さくらんぼ狩り』。

 

特に関西以南の方やインバウンドに方には圧倒的人気。参加者曰く「サクランボは高級果樹ですよ」とのこと。彼らにとってサクランボは、道民の私たちが連想する「マンゴー」のような存在なのだとか。

 

教えてもらったからという訳ではないですけど、近年栽培されているサクランボは、確かに私の記憶に残っている実家のものより格段に美味しくなっていると驚きました。

 

今では、さくらんぼ狩りに行くことが、欠かすことない我が家の季節行事になっています。

 

深川市のさくらんぼ
手前味噌ですが人気ツアーでした

果樹王国「深川市」

深川市のさくらんぼ

 

北海道にはサクランボの有名産地がいくつもあります。深川市もその一つ。

 

果樹王国である深川市の代表選手は「りんご」。りんご生産の歴史は実に120年以上になるんだとか。

 

「さくらんぼ」は当初りんごの防風林として植えられたという説が一般的ですが、りんごに負けず劣らず、一緒に大切に生産され続けてきたのだと思われます。

 

そうでなければ、令和3年の深川市で、16品種のサクランボが栽培され、「さくらんぼ狩り体験」ができる果樹園が20箇所近くもある事実の説明ができません。

 

深川のさくらんぼ
一年中、樹を見守り続けるのが果樹園のお仕事

 

一口に「さくらんぼ」と言ってはいけません。よく見ると、各品種ごとに、色や形が異なっています。収穫時期も微妙に異なり、もちろん味も違います。

 

1回のサクランボ狩りですべての品種を覚えることも味わうことも不可能なので、これは何度も通って自分の目と舌で確かめるしかないですね。

 

若干、気が遠くなるようなことですけど、折角生活圏にこれだけのサクランボを味わう機会が豊富にあるのですから、気長に存分に初夏の味覚を楽しむことにしようと決意した次第です。

 

「佐藤錦」以外のお気に入りと出会うことが、私の当面の目標になっています。

 

深川市のさくらんぼ
これ、なぁんだ?

意地悪に気づきましたか?

さて、最後に意地悪なお話を。

 

今回のコラムの中で、私は意図的に、且つ適当に、平仮名の「さくらんぼ」、カタカナの「サクランボ」、どちらも表記してみました。

 

普段、皆さんの頭の中にある「さくらんぼ」はどっちの「サクランボ」ですか?

考えたこともないでしょうか?

 

そんな考えるまでもない「当たり前の存在」である身近な果物の価値。

見つめなおしていただく機会になれば幸いですよ。

 

 

 

今回のコラムの内容もフリーペーパー Vol.7で紹介しています。

深川愛溢れる市内在住カメラマン「マナベマユミ」さんの写真が掲載されていますので、

フリーペーパーもご一読くださいませ。

 

 

 


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