シリーズ『お買い物したい』Vol.15。お家で過ごすのんびりコーヒータイムのお供にぴったり。深川で地域のものにこだわりながら、美味しいお菓子を生み出す「洋菓子工房 北いち輪」さんについて。
休日のまったり時間に
土曜日の朝目覚めたら、頭は寝ぼけていても身体が勝手に動きます。
ベッドカバーやらタオルケットやら枕カバーやらをくるくる絡め取って洗濯機へ。
回している間に朝ごはんを作って、食べて、洗い終わった合図が聞こえたら干して、掃除機とクイックルワイパーをかけて。
一息ついたら、待ちに待ったまったりのんびり時間です。
映画を観ようか、本を読もうか、はたまた何もしないか。
お供にコーヒーがあれば割となんでもOKなのですが、時にはちょっぴり口寂しいことも。
今回は、シリーズ「お買い物したい」Vol.15。休日のまったり時間のお茶請け(コーヒー請け?)にぴったりなお菓子が見つかる「洋菓子工房 北いち輪」さんについてご紹介します。
北いち輪のバウムクーヘン
北いち輪さんのバウムクーヘンを初めて食べたのは、東川町に2021年3月まであったカフェ「盈舟屋珈琲(えいしゅうやこーひー)」さんに行った時のこと。
シンプルなバウムクーヘンが並んでいて、店主の沖山さんに尋ねると、深川のお店だと教えていただきました。
沖山さんが突撃営業をしてカフェで販売するようになったというだけあって、しっとり素朴な味が、これまたコーヒーに合うんです。
小分けにカットされているので、大きさもちょっとしたおやつにぴったり。
ドライブがてら 深川へ
今日「あのバウムクーヘンを食べたい!」という気持ちになったら、深川まで行かなければなりません。
でもご心配なく。
旭川から深川って、意外と近いんです。
旭川から車で国道12号線を南下すること約40分。
北いち輪さんは、JR深川駅のすぐ近くにあります。
店構えはこぢんまりとしつつも、温かみのある木材の壁が印象的です。
お店のドアを開けると、ふわっと鼻をくすぐるのは甘やかなバターの香り。
バウムクーヘンをはじめとした焼き菓子や、ケーキなどの生菓子が所狭しと並んでいます。
売れ筋はやはりバウムクーヘン。
店主の佐藤さんが1本1本手焼きで作るため、最高でも1日に40個しか作れないのだとか。
ちなみに、佐藤さんは大阪出身の元SE。
奥様のご実家でお菓子作り修行の末、ご親戚の家があった深川でお店を始めました。
地元のものを生かして さらに美味しいものを
北いち輪さんがすごいのは、北海道産の素材にこだわってお菓子を作るのみならず、地元の特産品まで生み出してしまうところです。
それがどんな商品なのかご紹介する前に、そのバックグラウンドについてちょっとご説明。
ブランド米としての地位が確たるものとなった、北海道米。
実は、深川は作付面積道内3位という、道内有数のお米の産地なんです。
「ゆめぴりか」や「ななつぼし」、「ふっくりんこ」といった白米が美味しいのはもちろん、深川ではちょっと変わったお米が栽培されています。
それがこちらの黒米。
ポリフェノールの一種であるアントシアニンを含むため、黒く発色しているのだそう。
何を隠そう、深川は、北海道で唯一育てられる黒米の品種「きたのむらさき」が誕生した場所なのです。
北いち輪さんは、深川産のもち米粉や黒米を生かしたお菓子を作ってしまいました。
名付けて「北のバターもち」。
初めていただいた時の感想は、美味しいを追い越して、おもしろいが先に来ました。
と、いいますのも、なんとも初めましてな食感だったのです。
「餅」と言うだけあって、もちろん弾力があります。
ただ、それを言葉で表現しようとすると、もっちりというか、ねっちりというか、むっちりというか。
これ!というオノマトペを引き出せないのが歯痒いところ。。
食感もさることながら、バターのコク深な味わいも、是非実際に食してご体感くださいませ。
次こそはケーキを買いに
植物性油脂を使わない純生クリームに包まれたケーキ。
日持ちがしないため扱いが難しい一方で、口溶けがとても滑らかになるとのこと。
残念ながらまだいただいたことがないので、次こそは実食したいと思っております。
旭川からちょっと足を伸ばして、ドライブがてら週末コーヒータイムのお菓子でも買いに行ってみてください。
最近営業範囲が広まりつつあり、深川はもはや近いという感覚になってきました。
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