登山初心者女子が、日本最大の国立公園「大雪山国立公園」にて、北海道最高峰の旭岳~黒岳を1泊2日で縦走してきました。
縦走とは
――
「縦走」
縦走(じゅうそう)とは登山の方法のひとつであり、一般的には山頂に立ったあと下山せずそのまま次の山へ向かうことを指す。
ルートによっては山頂を重視せず稜線を歩いて行くことも縦走と呼ぶ。
下山しないとはいえ数百メートル下り、そこから登り返すことも多いためひとつの山頂を目指すピークハントと比べてより体力、知識、経験が必要となる。…(略)
(Wikipediaより)
――
登山暦は、小学校くらいの時に札幌の藻岩山(531m)を登った記憶くらいしかない。
そんな私・カワノが、現在関わっている仕事の関係で、7/4~5に「旭岳~黒岳1泊2日縦走」をしてまいりました。
旭岳~黒岳縦走ルート
今回私が歩いたルートを簡単にご説明。
<DAY1 7/4(木)>
9:00 旭岳ロープウェイ 乗車
12:00 旭岳山頂
お鉢平展望台
黒岳山頂
15:30 黒岳石室(宿泊)
<DAY2 7/5(金) >
7:00 黒岳石室 発
お鉢平
裾合平
13:00 旭岳ロープウェイ 乗車、下山
このルートを見たときは全くぴんと来ずでしたが、しっかり登山プログラムです。
いざ 旭岳登山
知識は浅はかなうえ、登山用のギアも、トレッキングシューズと45lのバックパック(いずれも旅行用に購入)しかありません。
スタッフ・オガワから借りた装備で全身を固めて、いざ、早朝の旭岳ロープウェイ乗り場へ。
今回ガイドをお願いしたのは、自称「世界イチの山バカ」。TREE LIFE 荒田代表。
Tシャツにふくらはぎがあらわになる丈のズボン、そしてサンダルという、山ではなく海に行くのかと思うような格好で集合場所に颯爽と現れた時は、ちょっとびっくりしました(すぐ後、トレッキングシューズに履き替えていました)。
びっくりしましたが、
・ど素人の私が、特に怪我をすることなく無事に縦走を終えられたこと。
・単に山を登った、というより、
「どこまでも続く雄大な景色を見る」
「7月に雪渓を走り回る」
「名前を聞いたこともない珍しい花々をカメラに収める」
「山の上でイタリアンを食べる」
「石室で寝袋に包まり眠る」
「腐卵臭香る川を渡る」
「下山途中に足湯に入る」
などなど、大雪山に来たからできる、貴重かつ終始わくわくする経験をたくさんできたこと。
・山岳ガイドさんの現状について、ご本人から直接うかがえたこと。
・あちこちで雷鳴が轟いているにもかかわらず、我々一行の頭上はなぜか高確率で晴れ間が広がっていたこと。
・なにより、また山に行きたいなと思えたこと。
その全ては、荒田さんがガイドをしてくれたからこそのものなのだと、下山して改めて思っています。
山岳ガイドという仕事
「ヨーロッパでは弁護士を辞めて山岳ガイドになるようなケースもあるほど、ガイドの社会的地位は高い。それに比べて日本は低すぎる。」
「ガイドの仕事を続けたいけど、暮らしていくためにガイドを辞めざるをえない若者が多くいる。」
荒田さんのお話の中で、特に印象に残った言葉です。
今回の縦走では、身の危険やマナーに関する不安を覚えることなく、ただただ
「あー、足重い!でも楽しい!次は何が見られるだろう?あれ、足が軽くなってきた!」と、無邪気に、純粋に山を味わえました。
繰り返しになりますが、荒田さんというガイドがいなければ、120%不可能だったでしょう。
人々に幸せを与える「ガイド」という仕事が、もっと胸を張って言えるよう、業務内容にふさわしい社会的地位を日本でも確立することができるよう、少しでもお手伝いをできれば嬉しいです。
大雪山、旭岳へ
登山はしてみたいけど、何をどうしたらよいかわからないあなたも。
登山暦はそれなりにあるけど、やっぱり説明をしっかり聞きたいあなたも。
日本最大の国立公園の中にある、北海道最高峰の旭岳へ、どうぞ、遊びに来てくださーい!
(ご参考)登山時の持ち物
今回私が持参したものは以下の通りです。ご参考まで!
・トレッキングウェア上下
・レインウェア上下
・フリース
・パーカー
・Tシャツ
・速乾性のインナー
・ヒートテック
・トレッキングシューズ
・靴下
・帽子
・手袋
・サングラス
・タオル
・バックパック
・ヘッドランプ(石室のトイレは暗いため)
・時計
・水筒
・水1L
・行動食(菓子パン、カロリーメイト、チョコなど)
・携帯トイレ
・ビニール袋
・寝袋マット(寝袋は石室でレンタルしました)
・ティッシュ
・身分証明書
上記以外には、石室で履き替えらえるサンダルのようなものがあると便利だと思います。
(2023/8/24 追記)黒岳石室について
ふくらはぎの筋肉痛が、やっと治まってきました。
▼こちらのコラムもおすすめ▼