「モトクラシー」が誕生して6年弱。コンセプトが生まれたその日から、驚きと喜びの賞をいただけるようになった現在に至るまで、着実に堅実に確実に成長してこれたのは、育ててくれた「人」がいたからです。心からの感謝をこめて、紹介させていただきます。
当たり前ですが、最初は何もできませんでした。
先週、皆さまと喜びを共有させていただきました「日本地域情報コンテンツ大賞2020」の『大賞』受賞。
これまた自分たちの想像を超えるお祝いメッセージを、各方面各方位の方々からいただきました。本当にありがとうございました。いただいたメッセージには3名全員で目を通し、少しずつですが御礼の返信をさせていただいております。
・飲食店や雑貨店やガイドなどの事業者様
・地方自治体の関係者様
・フリーペーパーやHPの愛読者様
・ツアーに参加してくれたお客様(遠くシンガポールからも!)
・その他まったく知らない方(笑)
数々の温かいお祝いメッセージに感謝申し上げます。
先週のブログでも書かせていただきましたが、今ままでの「普段の私たち」を評価していただきましたので、今まで通りに「普段通りの私たち」を続けていきたいと思います。
本日のブログは、そんな「普段通り」の礎を作ってくれた「人」たちを紹介しておきたいと思い、書かせていただきました。
授賞式の動画で「全て手作り」と言ったり、紹介プロフィールでも「外注を一切しない」などと生意気な表現をしたりしていますが、決して最初から全てを手作りできた訳ではありません。
以下にご紹介させていただく人たちの存在なくして現在の「モトクラシー」はありません。素敵な人たちを、モトクラシー流で恐縮ですが、紹介させていただきます。ちょっと長文になりますが、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
心からの感謝をこめて。
モトクラシーを支えてくれた人たち➀ 坂井 寿香さん(現:株式会社SAN)
モトクラシーを語るうえで、絶対に外すことのできない生みの親。2015年に「モトクラシー」という私の頭の中にあったコンセプトを「デザインの力」で形にしてくれた恩人中の恩人です。この方との出会いがなければ、現在のモトクラシーはないと言っても過言ではない程、出会いに感謝しています。
私は自分のコンセプトに少なからず自信を持っていましたが、世に問う際には「デザインの力」が絶対に必要になると考えていました。そんな想いや情熱をしっかりと受け止めてくれて、現在のフリーペーパーの原初形態ともいえる、体験型観光パンフレット「アサヒカワモトクラシー」を制作してくれたデザイナーが坂井さんです。
「モトクラシー」は正方形のデザインで作り続けていますが、最初に提案してくれたのは坂井さん。そして、モトクラシーのロゴマークデザインも坂井さんの作品です。ちなみにコラム下や、フリーペーパーの最後の頁に登場する、私たちの似顔絵も坂井さんが書いてくれたもので、そっくりだと評判です(私は顔が長すぎると思うのですが…)。
兎にも角にもデザイン力の大切さを私たちに教えてくれたことには感謝しかなく、これからも末永く飲み仲間でいて欲しいと思っているこの頃なのです。
ありがとうございます。
モトクラシーを支えてくれた人たち➁ 西 一哉さん(現:クウェスト合同会社)
坂井さんがパンフレットの生みの親なら、HPの生みの親は「クウェスト合同会社」の西さんです。
2015年当時、将来HPを自前で作ることになるとは夢にも思っていなかった時代。HP制作にプロの力を借りることは当たり前と思っていました。それでも唯一のこだわりとして、旭川市内の業者に発注しようとは決めていました。現在の状況は分かりませんが、2015年当時、実にたくさんの制作会社が旭川市内にありまして、誰にお願いするかを悩んだことは覚えています。
決め手になったのはクウェストのコンセプト。現在のモトクラシーと共通するコンセプトを掲げています。今回のブログを書くにあたり、久しぶりに閲覧しましたが、全く変わっていなかったので嬉しかったです。私たちも長く変えないコンセプトを謳っていこうと思いました。
クウェスト合同会社のコンセプトはコチラ↓↓
http://qwest.co.jp/concept.html
2017年の春には、当時高卒3年目で、まだまだ新人のオガワを研修で受け入れてくれました。少しずつ広告物の制作に興味・関心を持ち始めたころで、素朴な疑問・質問が、彼女の中で湧き始めていた頃のことです。
1週間程度のインターンシップのような研修機会でしたが、これを機にオガワの「自分でHPを作りたい」欲求が爆発的に高まったことは間違いありません。結果、その2年後に、ド素人の高卒新人が、いつの間にかHPを作り上げてしまいました。
代表の西さんはもちろん、何度も何度も細かい修正や更新でお手間をかけ続けた、御法川さんにもこの場を借りて感謝申し上げます。ご無沙汰してしまっているので遊びに行きますね。また、是非私たちの新事務所にも遊びに来てください。
ありがとうございました。
モトクラシーを支えてくれた人たち③ 野村パターソン 和孝さん(現:株式会社野村設計)
2017年、冬の終わり頃。私たちの事務所に颯爽と登場し、あっという間に私たちの仲間になってくれたパターソン野村さん。今ではすっかり旭川を代表する地域活性人材の一人ですが、初対面から変わらぬキャラクターで、いつも軽やかに生きている印象のユニークな方です。
私が3年かけて出会った人たちに、1年かけずに面識を作り、次々と新しいことを言動一致で実行していく様は、全然年下ですが尊敬の一言です(あまりに色んな顔を持っているため、私はパターソンからポターソンまで5人の野村和孝がいると思っています笑)。
モトクラシーには「翻訳家」や「デジタルマーケティングの専門家」として関わっていただきました。先述の坂井さんがデザインしてくれたモトクラシーのロゴマークには「-Local for a Day-」という英文が記載されています。この文章を考えてくれたのがパターソン野村さんです。翻訳すると「1日だけ地元民」。「地元の暮らしを伝える」というモトクラシーコンセプトを海外の方に伝えるための、ちょっとウィットな英文なのです。常に「センスあり」なのがパターソン野村さんの凄いところ。
現在は旭川市にて『アーティストレジデンス』プログラムを展開中。モトクラシーとしてはかなりこのムーヴメントに乗り遅れているので、いつかこっそり覗きに行きますね。
アーティストレジデンスの活動状況は日々更新されています↓↓
パターソン野村さんは、何故か私(ハヤシ)の不在時に事務所をアポなしで訪れてくる天才なのですが、私も久しぶりに会いたいと思っていますよ。地味に相談したいこともありますので。
いつもありがとうございます。
モトクラシーを支えてくれた人たち④ クナウマガジンのみなさま(現:ソーゴー印刷株式会社)
2017年に弊社が企画・運営したモニターツアーでお知り合いになれたクナウマガジンの尾崎さんと立田さん。言わずと知れた北海道を代表する情報誌「スロウ」の編集を手掛けている、出版業界でプロ中のプロのみなさまです。
2018年の冬に私たちが当時携わっていた、スキー場へのシャトルバスの車内で、どうにか地域情報を紹介できないかと考え、出したアイディアが「フリーペーパー」の制作でした。当然、出版に関する知識は0。最初に迷わず相談させていただいたのがクナウマガジンさん。「暮らしを伝える」という事業コンセプトに親和性が高いことはもちろん、スロウのデザインが昔から大好きだったことも、相談した理由の一つです。
素人制作チーム(ハヤシ・オガワ)に振り回されるのは大変なことだったと推察いたします。訳が分かっていないにも程があったと思います。そんな素人たちにクナウマガジンのみなさまは、いつも優しく、諭すようにイロハのイから教えてくれました。感謝しかありません。
できたフリーペーパーは全12頁という、とってもミニマムなもの。今より20頁も情報量が少ないモノですが、体験型パンフレットの「アサヒカワモトクラシー」同様、私たちにとっては非常に思い入れの深い一冊です。
狙い通り多くのシャトルバス利用のお客様が手にしてくれました。「このフリーペーパーをきっかけに移住を検討したんです」というご家族と、東京の移住セミナーでお会いすることができたという奇跡も起きました。クナウマガジンさんのデザイン力と発信力にはいつも脱帽させられていて、私たちの目指すところです。
本当にありがとうございました。
オマケ 畠山 拓さん(現:畠山 拓さん)
オチに使ってしまい申し訳ない。「モトクラシー」の関係者として紹介しない訳にはいかない1人ではありますが、何故かいつも乱暴に扱ってしまっています。本当に申し訳ありません。上の写真は「2泊3日大雪山縦走」の様子。畠山さんは登山素人なのに、私の「若いから行けるでしょ」という適当な一言でアドベンチャートラベルに同行させられた被害者なのです。本当に申し訳ありません。
フリーペーパーの最終頁には、いつも私たちの似顔絵やコメント、会社情報などを記載しているのですが、畠山さんは毎回その名が記載されている、とっても稀有な関係者。
肩書は「ビデオグラファー」。フリーペーパーに関係ないじゃん!とツッコミどころ満載の紹介の仕方ですが、そのことも含め、畠山さんはいつでも何でも受け入れてくれるのです。モトクラシーと距離が近いのか遠いのか、とっても適切なソーシャルディスタンスを保ち続けている、不思議な方と紹介しておきます。
畠山さんを紹介するには、彼が制作してくれているPVを観ていただくのが一番です。モトクラシーコンセプトを誰よりも理解してくれていて、私たちの世界観をそのままに作品にしてくれています。
・ありのままを伝える
・盛らない
・事前に打ち合わせをしない
・悪天候も気にしない(普段の暮らしが毎日快晴とは限らないから)
・ドローンを用いない(普段の暮らしでは見られないものだから)
などなど。
沢山のこだわりが作品に詰まっています。加えて「記録」するという価値観をモトクラシーに持ち込んでくれました。私たちの普段の取組が、10年後20年後50年後に大切な資料になると考えてくれているのです。
これからも引続き何卒よろしく。コンテンツ大賞のモトクラシー受賞に関する部分だけを切り取ってくれてありがとうございました。そういえば動画部門も今年からできたようですよ。来年エントリーしてみますか。
いつもありがとう。
手作りに至った理由と、そこから起きたこと。
簡潔にお世話になった方々を紹介しようと思っていたら、案の定長いコラムになってしまいました。いつものことながら失礼いたしました。最近はこの長文コラムに最後までお付き合いいただいている人が割といらっしゃる事実に驚いております。
何故モトクラシーがこれだけ素敵な人たちに支えてもらっていたのに、現在は自主制作を行っているのか?
答えは単純でして、悲しいかなコストの問題が一番です。
営利企業として「外注経費」をかけられなくなったということに尽きます。
民間企業として、利益を残さなければ事業を続けられない。当たり前の理論の前に、泣く泣く自分たちで作ることを選択し、試行錯誤と悪戦苦闘を重ねながら、ようやく現時点の品質までたどり着くことができるようになったのです。
また、ちょっと皮肉なことですが、その「素人感」が読者の皆さまにとって親しみやすいモノとなっているようで、結果として「大賞」作品として評価されるのですから、分からないものですね。
繰り返しますが、最初からできたことは一つもありません。いろんな人に教えてもらい、支えてもらって、現在のモトクラシーがあります。
今回の大賞受賞を、ココで紹介したみなさまに捧げつつ、心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
5年後10年後。
みなさまもモトクラシーもどうなっているかを楽しみに。
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