シリーズ『北海道の季節』Vol.3。北海道の『春』はなかなか暖かくなりません。ほんの少しだけご辛抱を。それでも、旭川エリアの春は、冬のアクティビティと夏のアクティビティが同時に体験できる、面白い季節!寒さが完全に過ぎ去れば、もっとも優しい風が吹く、幸せな季節の到来です。
春だけど寒い!
春うらら。桜舞う春。花の降る宵。
日本の春は、桜の開花とともに、ポカポカ陽気。
ですが、それは本州以南の話。
私たちの住むまち旭川エリアの春は、そう簡単にやってきてはくれません。
4月の平均最低気温は『0℃』
当然、毎日暖房を焚き続けております。
車のタイヤをいつ交換するか?が、小さな悩みの一つ。
夏タイヤに交換したすぐ後に、雪が降ってくるのが、北海道あるあるの一つなのです。
卒業ソングで『桜』が連呼される意味を、北海道人がちゃんと理解していないのは有名な話。
卒業式で桜の花が散っていたことなど、私たちの思い出には存在していないのです。
ちなみに旭川エリアのお花見シーズンは、5月の大型連休のちょっと後。
エゾヤマザクラは綺麗ですが、本州のソメイヨシノに比べると、インパクトでは少し劣るかなぁ。。。
冬なの?夏なの?
外はまだまだ寒いけど、5月に入ると少しずつアクティビティが始まります。
私たちがおススメする5月のアクティビティは2つ。
まずは写真でご笑覧あれ。
5月の大雪山はまだまだ雪景色。
日本一遅い雪遊びが楽しめます。
一方、下界ではラフティングのシーズン到来。
雪解け水が豊富な5月のラフティングは、一年でもっともスリリング。
そして、もっとも冷たい水を浴びることができますよ。
是非とも同じ日に体験してほしいと、5年間言い続けていますが、
誰もチャレンジしてくれません(^^;
午前中にスノーシュー。午後にラフティング。
こんなことができるのは、日本の中でも大雪山エリアだけだと思います。
やさしい風がやさしい気持ちにさせてくれます
ストーブの出番がようやく終える5月末。
本州では梅雨の季節になろうとするころ、
北海道にもっとも「爽やか」な季節が到来します。
この5月末から6月初旬にかけて。
外にいるのがもっとも幸せな季節と言っても過言ではありません。
花が綺麗です。
空気が綺麗です。
心まで綺麗になれればどんなに素敵なことか。。。
本格的な登山シーズンはもうちょっと先。
北海道の山歩きは「夏」にならないと危険(雪・寒さ・熊等)が高いのでご注意ください。
まずは近くの公園や河川敷、低い丘などで足慣らしをしておきましょう。
風を感じたければ「サイクリング」
多くのサイクリストが『5月が最高!』と教えてくれました。
気持ちは凄く分かります。
先述した通り、空気や景色が最高に爽やかに感じる季節。
また、観光繁忙期は車の往来が増えるので、サイクリングのベストシーズンとは言い難い。
加えて、近年は北海道でも夏は「暑い」ですからね。
熱中症のリスクを考えれば、下界で楽しむサイクリングのベストシーズンは、
やっぱり5月~6月だと思います。
私たちは言うまでもなく本格的なサイクリストではありません。
それでも「春」だけはクロスバイクに乗って、地域を巡りたくなるから不思議です。
旭川エリア周辺には色々な自転車サービスがありますので、
是非とも活用して北海道の「風」を感じてくださいね。
まずは地元の人に身近な場所を巡ってほしい
北海道、特に旭川エリアなどの地方都市周辺は「車社会」。
ちょっとした外出も、近所の買い物も、もちろん出勤も「車」なしでは語れません。
車は便利で快適です。
それでも、この短い「春」こそ、ちょっと車を置いておいて、
まずは身近な場所から散歩やサイクリングをしてみることをおススメします。
移動速度が遅くなればなるほど、意外な発見がありますよ。
素敵な出会いも増えるかもしれません。
5月、6月。
地元の魅力を再発見する「モトクラシー」な地元民が増えることを期待しています。
春のサイクリング
2日後の筋肉痛も風物詩となりました
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