「モトクラシーギフト」は地元で制作し、地元で販売し、地元で使用するカタログギフト。地域内で完結させる、ローカルなビジネスモデルです。小さなこだわりですが、強い気概を持ってビジネスをしないと、大切なお金がどんどん都会に流出してしまいます。地域を作るのは、守るのは、地元で暮らしている自分たちです。
便利すぎて顔が見えない
便利な世の中です。なんでも買えます。なんでも売れます。誰でも商売ができます。
対人対面の接客サービスは「古い生活スタイル」と言われちゃうんでしょうね。なんだか味気なく感じるのですが。
便利になることは否定しません。私の暮らしも10年前に比べれば随分便利になりました。
その一方、ローカルビジネスをしていて、色々なことに気づくようになりました。色々なことを考えるようになりました。考えされられることばかりと言っても過言ではありません。
気になってしまうことの一つが「外注」に伴う「手数料」という、まぁよくできたビジネスの仕組みです。
便利はどこかの誰かの「お手間」を必要とします。その対価が「手数料」です。意味は理解できます。でも、この手数料が、しっかり・きっちり・ちゃっかり「高い」と私は感じるのです。
このコストは単純に「もったいない」。
「売上の18%を成功報酬(手数料)としていただきます」という契約は、100万円の売上を達成すると、自動的に18万円の経費がかかるということです。広告代行、販売代行、そもそものシステム構築費などを勘案すれば、それ位が妥当な手数料だと多くの人が納得しているから成立しているんでしょうけど、どこかしっくりときていません。
私はなににしっくりしていないのか?
ようやく最近気づきました。
「おまえは誰だ?」という感覚です。
手数料を支払う相手の顔が見えないのが生理的に嫌なのだと、はっきり気づいたのです。
確かに便利かもしれません。確かに売れるかもしれません。それでも、一緒に喜びを共有するビジネスパートナーは、顔の見える範囲にしておきたいと考えるようにしています。
知らない人とは喜びを心から共有できませんよね。
都会に恨みがある訳ではないですが…
地方活性化や地域おこしのプロジェクトには、何故だか必ずと言っていいほど「おまえは誰だ?」と感じる都会の人が登場します。専門家?コンサル?カリスマ?インフルエンサー?
いずれにしても「あなたは誰?」です。
「地方を元気にします」と、都会で暮らしている人に言われても、正直ピンときていません。
自分の地域のことは自分たちで考えます。自分たちで元気にします。大丈夫、私たちは毎日元気に暮らしています(笑)。
本当に地方を元気にしたいのなら、是非とも移住を検討してくださいね。一緒に汗をかきましょう。
「搾取」と表現するのは言い過ぎだとは思いますが、地方が持っている予算、資源、コミュニティ等が、都会の人たちに狙われているなと痛感することばかり。
折角、事業化された予算があったり、その土地にしかない資源があったりしても、都会に「お金」が還流するビジネスモデルががっちり作られています。スキームを作らせたら、都会の彼らはやっぱり一流のビジネス集団です。怖い怖い。
繰り返しますが「もったいない」話です。
都会に対して何の恨みもありませんが、彼らに負けない、ローカルならではのサービスやシステムを構築しなければ、このお金の流出は止まりません。出血大サービスをするほど、地方には余裕がないはず。出血を止めるには、都会とガチンコで勝負する気概や気合が必要です。
利益を生み出す為には「内需拡大」と「外貨獲得」どちらの視点も大事ですよね。
もっと大事なのは、獲得したお金が「どこで使われているのか?」という視点なのではないかと考え方が変わってきました。
結局、地域で生み出したお金が、ちゃんと地域に残っているのか?誰かが横取りしていないか?ちゃんとみんなで共有できているか?これらを見逃さないようにしていこうと思っているのです。
だからモトクラシーギフト
タイトルに書いた通りですが、「1円も地元から外に出さない」というのが「モトクラシーギフト」に強く強く込めた想いです。
制作を外注しません。
(地元の印刷会社さんにだけ力を借りています)
宣伝を外注しません。
(自分たちの発信と地元の人たちの口コミを頼りにしています)
販売を外注しません。
(地元の掲載店の皆さまと一緒に販売していきます)
売上を絶対に流出しません。
(売上は地元の協力事業者様と私たちで共有します)
そして、このローカルビジネスが成功して、
利益がしっかり出たら、地元でがっつり消費することを約束します!
(まだまだ道半ばです)
誰かと闘っている訳ではないのですが、
私は小さなころから負けず嫌いです。
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