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大雪山(層雲峡~天人峡)を2泊3日で縦走してきました!

現場主義のモトクラシーはここまでやります。日本最大の国立公園「大雪山国立公園」にて、層雲峡温泉~天人峡温泉を2泊3日で縦走してきました。

旭岳

縦走とは

 ――

「縦走」

 

縦走(じゅうそう)とは登山の方法のひとつであり、一般的には山頂に立ったあと下山せずそのまま次の山へ向かうことを指す。

ルートによっては山頂を重視せず稜線を歩いて行くことも縦走と呼ぶ。

下山しないとはいえ数百メートル下り、そこから登り返すことも多いためひとつの山頂を目指すピークハントと比べてより体力、知識、経験が必要となる。…(略)

(7/10にカワノが調べたWikipediaより)

――

 

山が好き。そう私は公言しています。

初めて登った山は空沼岳。物心がつく前の遠い遠い昔のこと。

 

山好きの父親の影響で、北海道内、九州屋久島、NZのルートバーントラック等々、一般の人よりは豊富な登山経験を積むことができ、気が付けば長野県でトレッキングガイドを務めるようになっていました。

  

信越トレイル
ガイド林(右) 10年以上前のこと

 

ですが・・・

さすがに、山で何日も宿泊しながら歩き続ける「縦走」に関しては素人同然。今回の企画が決まった時、楽しみよりも若干の不安が大きかったことは事実でございます(××)

 

そもそものお話。

なんでこんなに大雪山国立公園へ足を運んでいるのか?

 

みなさまご存知の通り、東京オリンピック2020を一つのゴールと設定し、ここ数年、我が国JAPANは訪日外国人旅行者の増加に向け、全力投球中です。インバウンドという言葉はもはや日常用語。外国人旅行者を見て珍しがる人もいなくなったことでしょう。

 

一方で世界中で起きている「オーバーツーリズム(過剰供給)」の問題。地元住民とのトラブル。そもそもの国内旅行者の減少、等々等々等々等々、外国人旅行者が増えればイイってことではないと皆が気付き始めているこの頃なのです。

 

そんな時代背景をもとになのかは不明ですが、昨今北海道で注目されているのが「アドベンチャートラベル」。主に欧米圏の旅慣れた旅行者が、その国でしかできないアクティビティや文化体験を求めて、高付加価値のあるツーリズム商品に参加するという、かなりざっくり言うとそういう世界があるそうなのです。

 

アドベンチャートラベルの世界大会を北海道に誘致しようという動きもにわかに盛り上がっているようで、これから数年間はアドベンチャートラベルに関わる事業がたくさん実施されることでしょう。

 

と、長々書いている割にはやや客観的(他人事)な表現を用いてばかりで恐縮なのですが、正直私たちにとってはあんまり大きな出来事ではありません。アドベンチャーだろうがなんだろうが、モトクラシーは『知らないことは紹介しない』というコンセプトですので、アドベンチャートラベルで大雪山国立公園を紹介したいと誰かが言うならば、「じゃあ行きましょうか」というのがそもそもの話です。

 

ざっくりにしては長かったですね。ごめんなさい。

  

層雲峡温泉~天人峡温泉 縦走ルート

 今回の縦走ルートは下記の通り。

 

黒岳ロープウェイ、リフトを使用し7合目まで一気に上がり

→黒岳山頂

→石室

→北海岳

→白雲岳分岐 

→高根ヶ原

→忠別沼

→忠別岳

→五色岳

→化雲岳

→ポン沼

→滝見台

→天人峡温泉

 

うん、長い。5つも登頂している。初めての人には大冒険です。

 

地図
大雪山国立公園連絡協議会の地図を加工

 

終わった今、改めて思っているのですが、「層雲峡温泉から天人峡温泉まで歩く」って尋常じゃないですよ。山の中だから楽しめて、ガイドがいるから安心して、知らないからワクワクして歩けたのかなぁと感じています。

  

楽しいだけじゃない

山の遭難事故が発生すると、経験不足・装備不足・そもそもの計画の甘さ等、たくさんの専門家が遭難者に対する批判を始めます。確かに一理あるでしょう。しかし、実際歩いてみて感じたことですが、山の奥深くへ行くという行為自体が、たくさんのリスクを抱えていると思うのです。

 

いつ怪我をしても、いつ体調が悪くなっても、いつ道迷いをしてもおかしくない。大雪山国立公園とはそういう場所だと私は思いました。「何を大袈裟に」と言う経験豊富な人もいるかもしれません。でも私は不安でした。とてもとても気軽にこの場所を紹介したいとは思えないのです。

 

大雪山国立公園 雪渓
雪渓を何度も横断します
大雪山国立公園 濃霧
一寸先も見えません

 

そして、言うまでもなく大雪山国立公園は野生動物の楽園。むしろ人間がいることの方が不自然に感じる訳で、たった3日間の滞在でも沢山の野生動物に会うことができる場所です。

 

すべてが素敵な出会いかというととんでもなくて、やっぱりお邪魔しているのは人間だということを痛感することばかり。

 

「ヒグマを見た」と言えば、インパクトのある話になるかもしれませんが、実際に目撃してしまうと、嬉しさよりも畏怖の念を強く感じたのが正直なところです。 

  

ヒグマ目撃
母熊と子熊2匹
エゾリスはでかい
リスも厳しい環境で必死に生きています

感動は もちろんします

あえてネガティブなことばかり先に書きました。安易に「イイ所ですよ」と言ってはいけない思いが強いことをご理解くださいませ。

 

ここからは「少しだけ」大雪山国立公園の魅力をお伝えしておきます。

 

高原温泉エリア
高原温泉を稜線から望む
忠別岳
忠別岳は断崖絶壁 落ちたら…
大福
山のご馳走 その① 甘いは正義
炭水化物
山のご馳走 その② 炭水化物&炭水化物

終わってしまえばあっという間の3日間…とは感じていなくて、なんとも濃密で、とってもなが~い大冒険でした。お恥ずかしいくらい3日目の写真がありませんが、撮影する元気すらなくなっていた証です。頭の中は真っ白で、修行僧の心持ちでゴールを目指して黙々と歩き続けたのでした。

 

今は達成感なのか安堵感なのか分かりませんが、すっかり緊張の糸が切れてしまったようで、仕事になかなか集中できておりません(^^;

 

 

これでも大雪山国立公園エリアの半分も歩いていない。日本一の国立公園を完歩する日は果たして来るのでしょうか?気が遠くなるスケールであることを再認識できたことが今回の最大の収穫かもしれません。

 

この記事を最後まで読んだうえで、大雪山国立公園に行ってみたいと思った方。どうぞお気軽にモトクラシーのハヤシまでお問い合わせくださいませ。以前よりは詳しくご案内、ご説明ができますよ。 

 

忠別岳山頂
忠別岳山頂にて

 

 

しばらく山に行くこともないだろうと思いきや

夏休みの息子と縦走しようと考えている私はすでにおかしい人でしょうか


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