シリーズ『北海道の季節』Vol.4。北海道の『夏』はある日突然やってきます。冷涼な北海道のイメージが覆される本気の暑さですのでご用心。朝晩の寒暖差も大きいので夏風邪にもご注意を。そんな暑さを汗かきながら楽しむもよし。下界の暑さから逃げるもよし。旭川エリアの夏はお盆休みまでのとっても短くて名残惜しい季節です。
北海道だけれども暑い!
地球温暖化にヒートアイランド現象。
すっかり日本の気候は亜熱帯のようになってしまいました。
純粋な避暑地は北の大地だけ。
せめて夏の間は北北海道で爽やかに暮らしたい。
そんな想いで旭川エリアを訪れれば、きっと驚くことでしょう。
北海道旭川エリアの「夏」は意外と本気の暑さで出迎えてくれます。
このコラムを書いているのは7月中旬。
まだまだ朝晩しっかり涼しくて、冷房に頼ることもほぼございません。
ところが、ある日突然、連日真夏日の天気予報が始まりますのでご注意を。
札幌市に比べれば間違いなく暑いですので、きっちり熱中症対策が必要です。
旭川市の歴代最高気温は36.0℃。
旭川市が-41℃という日本一の歴代最低気温記録を持っていることは有名ですが、
一年の最高寒暖差77℃というのも同じく歴代日本一の記録でございます。
とにもかくにも、しっかり日中は暑いということを知っておいてください。
暑さを楽しむ
一年を通してみれば、やはり寒い日の方が多いからでしょうか、
旭川エリアの地元住民は夏の暑さを楽しんでいるように見受けられます。
例えば、夏の定番「ガレージBBQ」や「カーポートBBQ」。
この時期、週末に限らず、ちょっと住宅街を歩けば、必ず焼肉の匂いがしてきます。
昼間から開催しているご家庭も多いですね。
ご家庭でのBBQに限らず、街中のビアガーデンも大人気。
とにかく屋外で肉が食べたい、ビールを飲みたい。
北海道人は他の都府県の方より、夏欲求に素直なのでしょう。
「夏は短い」と誰もが分かっていて、寒くなる前にとことん楽しもう!
と、いうのが北海道マインド。
毎年恒例なのに、毎年「ビアガーデン始まりました!」とニュースになるのも面白いなと感じています。
暑さから逃げるには
どうしたってこうしたって暑いのはイヤだ!
と、いう方もいらっしゃるかと思います。
暑さから逃げる方法としてモトクラシーがおススメするのは、
「高度を上げる」です。
旭川市内から車で約1時間。
北海道最高峰である旭岳を筆頭とする大雪山国立公園まで逃げていきましょう。
旭岳ロープウェイに搭乗し、標高1,600mまで一気の上昇。
ロープウエィの扉が開いた瞬間「ワァ!」と歓声があがるのは夏の期間だけですね。
涼しい(冷たい?)風があなたを包んでくれますよ。
日中でも平均気温は20℃前後。下界の熱波とは無縁の、なんとも爽やかな世界が広がります。
ロープウェイ駅の周辺散策でも十分心地よいですが、折角ここまで来たのなら、姿見の池までの散策をしてみましょう。
歩きにくい靴で来てしまった方には長靴のレンタルがあります。
綺麗に整備されているとはいえ、場所によってはなかなかの高低差がありますので、
ケガをしないためにも、足元には気を付けてくださいね。
夏のトウキビを食べましょう!
このコラムを書きながら思い出しました。
夏の旭川エリアで絶対に外せない地域資源は「とうもろこし(トウキビ)」!
シンプルに美味しいのです。
驚くほど甘いのです。
子どもから大人まで誰もが好物(なハズ)。
早く食べたい。たくさん食べたい。
あなたもきっと食べたくなる美味しい写真をご覧あれ。
茹でトウキビは色んな所で販売していますが、国道12号線(札幌と旭川をつなぐ大動脈)沿いには昔ながらの路面店がちらほらと点在しています。
高速道路に乗ってしまうと手に入りませんので、たまにはのんびりと下道でドライブして、旅のお供に茹でトウキビを食すスタイルをおススメします。
真夏の期間は8月15日頃まで
これも北海道民の常識の一つですが、「夏はお盆まで」という格言(?)があります。
本当に8月15日~20日くらいを境目に、一気に空気が秋めいてきますので、夏を楽しみたい方はお急ぎください。
当コラム「北海道の季節」の「秋」でも書きましたが、秋も夏に負けず短い季節。気を抜いていると冬になっているので毎年驚いてしまいます。
先ずは2020年の夏にできること、旭川エリアでできることを、旭川市民としてとことん楽しんでおこうと思います。
本当は一週間前に書き終える予定だったこのコラム
お盆まで一ヶ月を切ってしまいました。。。
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