シリーズ『お買い物したい』Vol.7。新生活のお供に、誰かさんへのお祝いに、頑張ってる自分へのご褒美にぴったりな家具や小物がある「cosine (コサイン)」さんについて。
新生活にcosine (コサイン)
ついこの間までマイナス20℃の中凍えていましたが、ふと気づくと、最高気温がプラスになることも多くなってきた旭川。
関東ではすでに桜が咲いたそうですが、旭川にも春がそろそろ訪れそうです。
今回は、そんな新しい春を彩るのにぴったりな家具やクラフトを作っている「cosine (コサイン)」さんをご紹介します。
家具の町 旭川
突然ですが、「旭川」と言われたら何を連想しますか?
ラーメン、旭山動物園、上野ファーム、寒い…
浮かぶイメージは人によって異なるかと思いますが、実は、言わずと知れた「家具の町」なんです。
旭川が一大家具産地となった要因としては、
・大雪山という豊かな森林資源に近い
・明治に軍都として栄える中で、家具職人が集まってきた
・大正の凶作を受けて木工伝習所が開設され、木工業が発展した
といった点が挙げられます。
最盛期には300社ほど家具メーカーがありましたが、現在は110社ほどになっているようです。
―「王道感」「スタイリッシュ」「重厚」「素朴」「ナチュラル」「和」「可愛い」
旭川家具メーカーそれぞれにフィットするイメージは多種多様だと思いますが、中でも「とっつきやすい」旭川家具として私が思い浮かべるのが「コサイン」です。
コサインのものづくり
「家具を作る時に出る木の切れ端を活かすことはできないだろうか」
そんな想いの下、4名のクラフトマンが集まって1988年に設立されたのがコサインです。
柔らかな色合いのメープルと、深い味わいのあるウォルナットを主軸に、クラフト雑貨からソファまで、普段の生活をとりまく製品を幅広く作っています。
ソファやテーブルといった大きめの家具から、時計やクラフトといった小物まで、ずらっと見れる直販店が旭川にあるんです。
所狭しと置かれたコサインの商品は、どれもシンプルでとっつきやすく、自然と手を伸ばし触れたくなります。
特に、ドレスラックは20年以上のロングセラーかつベストセラーで、コサインの顔ともいえる商品です。
どの製品も表面は本当になめらかに研磨されていて、少々怪しい人になってしまうのも気にせず、永遠にさすっていたいくらいです。
ちなみに、コサインで働く方の約半数が女性であり、それは販売員さんだけでなく、職人さんについても同様なんだとか。
小物からスタートしたという経緯もあってなのか、コサインの製品にはクラフト~大ぶり家具の間のものがメインで、女性の家具職人さんが多い一因のようです。
特に、製造工程の終盤にある研磨作業は女性に向いているとのこと。
確かに、工場を見学させていただいた際も、研磨作業を担当されている職人さんは全て女性でした。
丁寧に作られた家具や小物を自分のために買うのはもちろんありですが、誰かへのギフトとしてコサインの製品をあげるのも素敵です。
時計や木のおもちゃは、引越し祝いや出産祝いに買っていく方も多いんだそうですよ。
木っ端(こっぱ)まで生かしきる
ここまでとっつきやすく魅力的な製品を紹介してきましたが、旭川の直営店に来たら是非見て行っていただきたいのがこちらの「端材マーケット」。
「木を余すことなく生かす」ことを考えるコサインの、真剣な遊び心とでも言えばよいのでしょうか。
家具や小物を作る過程で生じた木っ端(こっぱ)の詰め放題や、丸棒&板材を購入することができます。
一見したときは、「いったい、誰が何のために買うんだろうか」という?(ハテナ)が浮かぶばかりでしたが、店員さんに聞いてみると、子どもの工作用やご家庭の麺棒用として買っていく方がいるんだとか。
私が訪問した際も、片手に抱えきれないほどたくさんの木っ端や丸棒、板材をご購入された方(札幌在住)がいらっしゃいました。
機械を扱われる方とのことで、どんな風に加工されたのか見てみたいです。
実は私も、ずっと気になっていた「キャリーミラー」をこの日めでたく買いまして、現在受け取れる日を今か今かと首を長くして待っているところです。
木っ端もたくさんゲットしましたので、部屋の中を彩るオブジェクトとして活用する予定です。
コサインで ちょっとよい日常を
―切った木の樹齢以上に使えるように。
想いのこもったコサインの家具は、お手入れをすれば、長く一緒に暮らせます。
新生活のお供に、めでたいことがあった誰かに、普段頑張っているご褒美に。
ちょっと特別だけど、しっくり普段着の生活になじむ。
そんなコサインがあるお店へ、じっくりのんびり吟味しに来てください。
コサインに行くと、いつも店員さんが優しくて癒されてます。ありがとうございます。
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