シリーズ『美味しいものたべたい』Vol.25。美味しいお蕎麦が食べたくなったらココ。場所は分かりにくいけど、一度行ったら忘れられなくなるお店「手打ちそば まる」さんについて。
お蕎麦気分になったらいつもココ
「今日のお昼どうする?」
ウチの会社に限らず、日本中で交わされているであろうこの会話。そして「蕎麦にしますか」という回答率の高さも日本文化の一つと言っても過言ではないでしょう。
モトクラシースタッフが「蕎麦気分」になると、第一候補は常に満場一致(3票)。
以前は「知る人ぞ知る」お蕎麦屋さんで、こっそり楽しむ隠れ家的存在と勝手に決めていたのですが、今では予約をしないで気分だけで行くと満席で入れないということもしばしば。すっかり地域の代表店になってしまいました。
「美味しいものたべたい」Vol.25は、東神楽(ひがしかぐら)町で本格手打ちそばを楽しめるお店「手打ちそば まる」さんのご紹介です。
「美味しい」は「優しい」
そばの世界は(きっと)奥深い。食通でグルメな方々に語らせたら、おそらく何時間でも語らいが止まらないものなのでしょう。「ソバリエ」という肩書の人もいるそうな。
蕎麦の品種は?挽き方は?十割?二八?出汁は?つゆとの相性は?茹で方は?薬味は?職人の腕前は?
書き出したらちょっとうんざりしますが、単純に好みという視点を入れたとしたら、誰もが少なからずのこだわりを持っているのが「蕎麦」という食べ物だと思います。
それでは「まる」さんのお蕎麦の魅力は何ですか?と聞かれたら、私は「とにかく優しい」と答えることにしています。
一口すすったその瞬間。直感的に身体が喜んでいるのが分かるのです。
気がつけば完食。美味しいのはもちろん、食べ終わると幸せな気持ちにさせてくれる『優しさ』に満ち溢れているのが「まる」さんのお蕎麦の特徴です(食レポの語彙が乏しくてスミマセン)。
いつ訪れても「優しい」
オフィシャル情報として「まる」さんは「自宅系蕎麦屋」と謳っています。
系というより、ほぼ自宅。玄関サッシをガラガラと開け、思わずピンポンを押しそうになる衝動を抑え、何故だかちょっと緊張しながらドアを引けば、「ただいま~」と口走りそうになる不思議な感覚。少年時代の記憶に繋がっているのかもしれませんね。
お宅(?)にお邪魔すればいつも元気な「いらっしゃませ~」の女将の声。
やっぱり「ただいま~」と次からは言おうかな。お店に入るだけでホッとできる場所はなかなかないですよ。
人見知りの私たちは、なかなかお店の方に声をかけられません。素性を明かすと怪しまれるのでは?と常に勝手に恐れているのです。
「まる」さんに素性を明かしたのも、最初に訪問してからずいぶん時間が経ってからだったと記憶しています。それまでは、なんだか外国人と一緒に蕎麦を食べにくる不思議な人たちと思われていたことでしょう。
それでも、大将も女将さんもしっかり私たちのことを覚えてくれていて、いつの間にか自然と顔馴染みになれたことが嬉しかったです。「まる」のお客さんには私たちのように、気が付いたら常連になっていたという方が多いのではないかと思います。
お店のリピーターになる条件は言うまでもなく「味」や「サービス」だけではありません。いつも優しく迎えてくれる。お店の「人」の存在の大切さを実感できる場所が「まる」さんなのです。
変わり続けるのも魅力
常に変わらない佇まいと優しさが魅力である一方、常に新たな挑戦をしていて、変わり続けていることも「まる」の魅力としてお伝えしない訳にはいきません。
私たちをすっかり信用してくれているのか、モニターを頼みやすいキャラクターなのかは分かりませんが、最近では未完成で商品化する予定的な新作蕎麦を提供してもらえる機会が増えました。
そんなに上品な舌を持ち合わせていないので、何をいただいても「旨い旨い」と言ってしまうのですが、美味しいだけでなく、「面白い」と思える新作蕎麦の数々。お品書きがいつの間にか更新されていることもしばしばなので、ついつい足を運んでしまいます。
ちなみに、お蕎麦よりもどんどん更新されるのが、女将のスコーン。レジ横にそっと置いてありますので、こちらもご注目ください。
旭川空港に着いたらまっすぐどうぞ
千歳にあるのに「札幌」と表記される新千歳空港と同じく。旭川空港も正確には旭川市にありません。
旭川空港があるのは「まる」さんがある「東神楽町」です。
北の大地の玄関口。旭川空港にお昼ごろに到着しましたら、どうぞまっすぐ「まる」さんへ向かってみてください。
北海道の「優しさ」が元気に迎えてくれること、間違いなしです。

まるの大将、豊島さんの名刺の肩書は『上下』。
どういう意味かは本人に教えてもらってください。

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