ココの子育て環境お伝えします。親子がココ(北海道旭川市周辺)でできる自然体験とは?馬鹿な親が溺愛している息子との大切な思い出を記していきます。第二弾も、初心者歓迎の体験を。芦別市滝里湖でできる『あめんぼカヤックツアー』について。
「ツーリング」という言葉から、何を思い浮かべますか?
オートバイでしょうか?はたまた自転車でしょうか?
動力付きにしろ、人力にしろ、多くの方が「二輪車の旅」を連想したと思います。
もちろん間違いではありません。
でも、世界にはもう一つ有名な「ツーリング」があることを知っていただければ幸いです。
沢山の荷物を積んで、自然を感じながら、長期間に渡る旅をする。それがツーリングの定義(のハズ)です。私は24歳の時にオートバイで日本一周をしました。そして、30歳を前に長野に移住した際、ガイドという仕事を通して、未知なる「ツーリング」と出会いました。この出会いと感動が心に刻まれています。
そして、当然その感動を、息子と共に味わいたいと考えています。
前段長くなりましたね。
第二弾の「父と息子と大自然」。今回紹介する体験は、ツーリングアイテムの真骨頂『カヤック』でございます。川の流れのように。どうぞ、の~んびりとお読みくださいませ。
このコラムを今年天国へ旅立った、作家でカヌーイストの野田知佑さんに捧げます。
野田さんから、自然のこと、川のこと、人間のこと、生きること。
短い時間ですが沢山のことを教わりました。
自然破壊をする役人を川に放り込んだ話など、武勇伝にも衝撃を受けました。
一緒に川を下りながら、野田さんのハーモニカを聞けた私は幸せ者だったと思っています。
ありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
旭川市周辺でカヤックを体験するには、、、
前号に続き、これまた何度かお伝えしたかもしれませんが、私はもともと川のガイドもしていました。
息子が生まれたその日から、いつか一緒に川を下るのだと、勝手に心に決めていました。「一緒に」と表現しましたが、2人乗りのタンデムカヤックに一緒に乗ろうとは全く考えることはなく、息子が「自分の力」でカヤックを漕げるようになったら、体験させようとも決めていたのです。
北海道旭川市に移住してから、どこでカヤックができるか色々と調べていたのですが、なかなか見つかりません。「川」の町なのにカヤックができないんだ、、、というのが、ちょっとショックでした。水量とか水深とか、いろいろ課題がある事を、仕事を通して徐々に知ることになるのですが。
念願の息子との初カヤック体験は、芦別市にあるダム湖『滝里湖』。いきなり川を下るのではなく、先ずは湖で練習だ!と勇んで参加した次第です。
Myカヤックを欲しいという気持ちはありますが、使用頻度や保管場所、運搬方法などを考えるとなかなか購入には至れません。何より妻の理解を得ることが不可能です。
それでも年に何度かはカヤックに乗りたいという衝動を抑えられないので、体験ツアーに参加することにしました。
カヤック体験ツアーは本当におススメです。用具は一式レンタルできるし、ガイドの方も優しくレクチャーしてくれます。家族全員初心者でも、安心して参加できるツアーがありますので、是非ともご検討ください。
プロガイド『ウッキーズ』加藤さん
カヤック体験ツアーでお世話になったのが、富良野市を活動拠点にしている『ウッキーズ』の加藤さん。モトクラシー草創期の2015年からお知り合いになることができ、以来ずっと体験ツアーでお世話になりっ放しのガイドさんです。
間違いなく信頼ができ、間違いなく「間違いがない」とお約束できる、プロフェッショナルガイドさんですよ。
これはもう百聞は一見に如かずとしか言えないのですが、とにかく『優しい』方です。そして、聞けば何でも教えてくれます。この「聞けば。」というのがガイドとして大切なポイント。時々「聞いてもいないのに、、、」何でも教えてくれる自然ガイドさんと出会うこともあるのですが、正直しんどく感じます。
ガイドは先生ではありません。でも先生のように振る舞っているガイドさんが意外と多いのも事実です。
お客さんをよく観察し、最低限度のガイディングと、最高のエンターテインメントと、最良のアドバイスをしてくれるのが、プロフェッショナルガイドの条件かと(私が勝手に決めました)。加藤さんはそういった意味で、真のプロフェッショナルだとココ企画は認定しています。
カヤック初挑戦 10才
閑話休題。前段長くなりましたが、息子10歳の秋。いよいよシングル艇で自力漕ぎに挑戦です。
決して危険なアクティビティではないのですが、漕ぎ始めの息子からは悲壮な緊張感がひしひしと伝わってきます。見ている側は笑いながらも、やっぱり内心ちょっと心配になりました。
それでも、、、
子どもの対応力、習熟力、好奇心、なによりチャレンジ精神は凄いです。
どんどんコツを掴んでいき、コチラの心配など完全に無視をして、一人グイグイと湖面を進んでいくではありませんか。小さな腕に精一杯の力を込めて、只ひたすらに一生懸命漕いでいくのです。
10歳の息子はこんなにも力強く前に進めるんだ、、、
キラキラと輝く湖面の上で、笑顔全開で漕ぎ続ける息子の姿を見られるのは、とても幸せな時間ですよ。
いつかカヤックでツーリング(川旅)を。加藤さんとはそんな約束もしています。
カヤック体験で得られるもの
カヤックに限らずなのですが、息子と自然体験を一緒にした時、毎回同じ感情が湧きあがります。
「子は親の背中を見て育つ」と言いますが、私は違うなと思うのです。
『子の背中を見て親が育つ』と感じるんですね。
小さな背中が一生懸命に前に進んでいく。一生懸命今を楽しんでいる。どんどん自信を深めていく。そんな息子の背中から、私は大切なことを学ばせてもらっています。
加えて「私は父親という役割を息子から与えてもらっているんだ」と、再認識させてもらっているのです。
息子よいつもありがとう。君の背中に、私はいつも元気と勇気をもらっているよ。そして、これからもその背中をずっと見続けて、応援しているからね。
この話は結婚式のスピーチまでとっておいても良かったかな。
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