旭川のクラフト作家さん

旭川市中心部から車で10分程。昔ながらの閑静な住宅街の一角に「高橋工芸」さんの工房があります。所謂「住所を聞いても一度では辿り着けない場所」にあるのでご注意を。
1965年創業。旭川では老舗の部類に入りますが、作品は常に先進的。今回ギフトに提供いただいた作品も時代のブームに左右されず、暮らしにすっと馴染んでくれる逸品です。
Caraプレート

素材は北海道産のシナ材。驚くほど軽くて持ちやすい、且つとても丈夫で割れにくいお皿です。
今回ご提供するお皿のサイズは22㎝。ワンプレート料理や盛り皿用としてご使用ください。

高橋工芸さんのアイテム全てに通ずる最大の特徴は「薄さ」。極限まで美しく木材を削り上げ、シンプルで機能的なデザインに仕上げています。
木製テーブルウェアの領域において、地域のパイオニアであり、常にリーダー的存在と言っても過言ではありません。

木製品が暮らしの中に入ると心が穏やかになるのは何故でしょう?
肌色なのか手触りなのか香りなのか。全て科学的に答えることは至難の業かもしれません。
しかし、直感的に本能的に。森や樹木の持つ生命力や、自然と人との繋がりを、これらの木製品が醸し出してくれているからではないか。高橋工芸さんの作品に触れるたび、端的な答えに出会った気がするのです。
Caraというネーミング

Caraシリーズには本ギフトに提供いただいた「プレート」の他、「ボウル」や「コップ」などがラインナップされています。
先述した通り「薄い」ことが特徴的。加えて「丸い」こともCaraシリーズ共通の特徴です。
お分かりになりましたでしょうか?
そう、Cara(カラ)とは『殻』のこと。薄くて丈夫な「卵の殻」をイメージして完成した作品なのです。

本来なら「ゆで卵」の画像があれば最適解なのでしょうが、、、
Caraプレートの使用シーンは「朝ごはん」が似合っていると思われます。

洋食に限らず、和食であってもワンプレートで収まりますよ。
一日の始まりが上質になると、暮らしの質がぐっと高まること間違いなしです。
高橋工芸二代目 高橋 秀寿さん

正面受けの顔写真が無い訳ではないのですが、高橋さんを紹介する際、私はこの後ろ姿をお伝えしたくなってしまいます。
年月を重ねた職人の背中から、オーラがビンビンに発せられているからです。

初めて制作工程を見学させていただいた時の衝撃を今でも忘れられません。本物の「手仕事」の現場には、圧倒的な凄味が存在していました。
高速で回転する機械(安全装置なし!)に素手で挑んでいく。
理屈は分かりますが、どうしてこの姿に成型できるのか、恐らく一生理解することはできないでしょう。

高橋さん曰く「先代に教えてもらった訳ではない」とのこと。また「教えられるものでもない」とのことでした。
職人にしか分からない「感覚」のことを、他人は「神技」と呼ぶのかもしれません。そんな神技を身近で見学できた私はとっても幸せ者です。

写真右端が二代目高橋さん。左端が三代目の高橋さんです。この職人技が、先代の後ろ姿を通して伝わっていくんだなと、勝手ながら想いに耽っています。
作品を通して、少しでも多くの人に高橋工芸さんの凄さが伝われば、より幸いです。
2024/2

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内容量
Caraプレート
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サイズ
W 22 × D 22 × H 1.6 cm
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素材
北海道産シナ材
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重量
約135g
【商品ご注意】
・電子レンジ・食器洗浄機のご使用や、長時間のつけ置きは避けてください。塗膜が割れて使用できなくなることがあります。
・沸騰直後の熱湯を注がないでください。
・ご使用後は、薄めた洗剤をスポンジにつけ、ぬるま湯でお洗いください。その後、布巾で水分を拭き取り、よく乾燥させてください。

高橋工芸(旭川市)
北海道旭川市5条西9丁目
公式HP/https://takahashikogei.com
編集部 ハヤシ
自宅でも職場でも愛用しています。実に豊かです。