新企画「モトクラシー商店」開店。
商店とは「商人が商業活動を行う店舗」のことなのだとか。
果たしてココ企画のスタッフは商人なのか?
こんな根本的な自問自答をずっとしてきた私たち。
そろそろ明確な答えをだそう!
ということで、毎度恒例の見切り発車。
札幌市の地下歩行空間(チ・カ・ホ)に「モトクラシー商店」を3日間開店してきました。
「やらなきゃ分からない」 が口癖とは言え、今回の「商店」は本当に何もかもが未知の世界。
前向きに言えば、、、とっても勉強になりました。
後向きに言えば、、、とっても苦しい時間でした。
本日のスタッフブログは、いつの日か「全てはココから始まった」と言う為の、
貴重なアーカイブなのだと自分に言い聞かせながら書いています。
(将来の自分が笑って読めますよ~に!)
出店の経緯
「モトクラシー」は地元発行のローカルツーリズムメディアです。
民間事業者には広告枠として販売していない、ちょっとユニークな媒体です。
では、どうやって発行・運営しているのかと申しますと、
長くお付き合いさせていただいている方々との「パートナーシップ」契約を活用しています。
印刷費、活動費の源泉とさせていただいている他、
新たな企画造成などの相談を、パートナーさんと日々重ねているところ。
ちゃんと地元の事業者さんとwin-winになれるよう、何ができるかを考え続けています。
メディアとして情報発信をするだけではなく、地元の魅力を直接「販売」することで、何かお役に立てるのでは?
そんな単純な着想から、最もシンプルな販売方法である「商店」を開くことに(私が勝手に)したのです。
やること、やれること。
やると決めたら即断即決即行動即予約。
な~んにも仕入商品が決まっていないのに、調査と問い合わせを始めました。
折角「別冊モトクラシー」も完成し、札幌の書店で販売してもらっているのだから、
御礼と挨拶も兼ねて札幌に出張だ!札幌で出店だ!と(私が勝手に)盛り上がった始末。
6月某日。札幌市の地下歩行空間での出店が、文字通り瞬く間に決まりました。
(部下の皆さまには心よりお詫び申し上げます)
順番を間違えているのかもしれませんが、
会場が決まったので、ようやく「仕入」を始めました。
とは言え、仕入の手順も商習慣も分かりません。
相場も掛率も卸価格も実売価格も分かりません。
そもそも集客や売り上げの見込みが立ちません。
こんな状態でも私たちに商品を提供してくれるパートナー事業者の皆さま。
神様みたいな方々です。ありがとうございました。お騒がせしてスミマセンでした。
短期間の相談にも関わらず、
合計50アイテムを10事業者で提供できることとなりました!
仕入の方法はフリーペーパーの取材と全く同じ。
直接足を運んで、元気よく挨拶をして、笑顔で会話してくる。
この方法しか知りません。
雑談ばかりをしている毎日ですが、そこから得られる情報が「モトクラシー」を育ててくれます。
メディアもツアーも物販も。
『ココにいる私たちが、ココのことを、自分たちの言動で伝えていく』
ココ企画のスタイルは、今後何をやっても変わらない。
そう確信できた物販イベントになりました。
商いは難しい
素人集団の新たな挑戦。どうすれば売れるのか?
人類が「お金」を生み出してから延々と続いているこの悩み。
ようやく実感を得ることができました。具体的には痛感ですね。
札幌の地下歩行空間。
人は沢山います。ひっきりなしに通行人が前を通り過ぎます。
ブースの両隣がdocomoショップだった、、、という言い訳はさておき。
なかなか人の足は止まりません。
闘いの始まりです。挑戦の連続です。トライ&エラー&エラーを重ねました。
地下にいる為、時間経過をあまり感じません。
恐ろしいことに、あっという間に9時間が経過します。
まさに疾風怒濤の3日間。
結局、これが答えだ、というのを何一つ掴めずに閉店の時を迎えました。
本当に難しい。商いは難しい。難しい難しい。
事業者さんは、日々こんな気持ちと向き合っているのだな。
お店のカウンターの反対側に立ってみて、ほんの少し知ることができました。
商いは楽しい
商いの難しさを感じつつ、一方でそのハードルを越えた時、
つまりは単純に売れた時、とてもとても嬉しく幸せな気持ちで満たされました。
足を止めてくれて、挨拶ができて、笑顔で会話をして。
ようやくようやく一つの商品を販売できる。その繰り返しでした。
その繰り返しは想像以上に楽しかったです。
神様はちゃんとご褒美も用意してくれていて、「モトクラシー知っています!」という素敵な出会いもありました。
ありがたいですね。嬉しいですね。
とは言え、まだまだ無名の媒体。本当に一歩一歩知名度を上げていくしかありません。
こればかりは時間をかけるしかないと考えています。
フリーペーパーの制作、本の出版、イベントの開催、ツアーの企画、などなど。
できることをコツコツ続けるしかないという、いつも通りの答えを心に刻み、大好きな地元に帰ってきたところです。
さぁ、夏本番。いつも通りの気合で頑張りますか!
新人前田君は別なイベントへお手伝い出張してました。
『現場力』を鍛え続けるのがココ企画です。