シリーズ『美味しいもの食べたい』Vol.28。美瑛の丘を眺めながら美瑛にこだわったランチを。女子の心をくすぐる仕掛けがたくさんの「きっちん・ひとさじ」さんについて。
数か月ぶりに会う友達。近況を語り合いたいし、ちょっとドライブして観光気分も味わいたいと思った時、真っ先に思いつくのは「美瑛」でしょうか。
美瑛王道のドライブコースを満喫。どこを走っても綺麗なのは美瑛の特権。
そろそろ小腹も空いてきた頃、美瑛の丘を眺めながらランチできたら最高ですね。
今回は、美瑛の丘に佇む、隠れ家チックなカフェ「きっちん・ひとさじ」さんをご紹介いたします。
美瑛の丘カフェ ここにあり
美瑛といえば、どこまでも続くなだらかな丘の重なり合い。
アルプスの長閑な風景を想像させてくれますよね。(行ったことないけど)
あぁ、久しぶりにアルプスの少女ハイジが見たくなってきました。
そんなことはさておき、美瑛には「ケンとメリーの木」や「ぜるぶの丘」といった景勝地が多々ありますが、「北西の丘展望公園」はご存知でしょうか?
美瑛駅から3㎞ほど離れた場所。小高い丘にあるピラミッド型の展望台が目印です。
晴れた日には、大雪山が見え、夏場はラベンダーが咲き誇り、駐車場近くには、なんだか懐かしい出店が並んでいますよ。
なんだ、ただの観光休憩スポットかと通り過ぎてはいけません。
赤いトンガリ屋根の小さなお家を見つけてください。
その奥を進めば、畑に囲まれるお家のようなカフェを発見。
そう、ここが「きっちん・ひとさじ」さんです。
もともと農家さんの空き家だったのをリノベーションしたそうですよ。
北西の丘展望公園には幾度となく来ておりますが、
こんなところにカフェがあったとは灯台下暗しでした。
スープと手ごねチャバタ
きっちん・ひとさじさんで頂けるメニューは「スープと手ごねチャバタ」。
スープは3種類の中からお好きなものを召し上がれ。
どれも美味しいことは間違いないので、どれを選んでも正解です。
私はボルシチをいただきましたが、お肉もほろほろでお野菜の旨味もたっぷり。
思わず、おかわりください!と言いたくなります。
身体もポカポカになり、ほっとした気持ちになったところで、「手ごねチャバタ」をいただいてみましょう。
道産小麦を使用している手ごねチャバタは、ふわっとした軽やかさなのに、もちっとした食感。
理想のチャバタにするために、こねにこねまくって試作を重ねたとのこと。
パンにもスープにも妥協はありません。
実は、きっちん・ひとさじさんで提供しているものは、きっちん・ひとさじが運営している「ひとさじ農場」で収穫できたものなのです。
農家がカフェを始めたワケ
ひとさじ農場が始まったのは2012年。
(その前から「スプウン谷のザワザワ村」という簡易宿泊施設も運営)
農家を始めたかったというよりは、「美瑛の丘を作りたかった」という代表の小田さん。
美瑛の綺麗な丘を残し続けたいという想いから、農業を始めたそうです。
とうもろこしやトマトなどの夏野菜や小麦を育てています。
そして、畑しごとをしていくうちに、ふと、気づいたそうなのです。
意外にも美瑛には、丘を見ながら食べることのできる飲食店が少ないことに。
そこで始まったのが、きっちん・ひとさじさん。
手しごとから始まる美味しいをご堪能くださいませ。
女子の心くすぐる仕掛けがたくさん
お店の中は、女子の心をくすぐる、カントリーな雰囲気。
スタッフの安田さんが、イメージを練り、代表の小田さんが日曜大工で改装しているようです。
少し肌寒い日はお店の中でのんびりまったり。
お天気な時は、お店の近くに設置されたベンチでのんびりまったり。
今年から、持ち運びできる無料のバスケットを用意してくれています。
外で食べるご飯はより一層美味しいですよね。
美瑛でのんびりしましょうよ
きっちん・ひとさじさんは、金・土・日・月の営業。
雪が降ると、畑がお休みに入ってしまうので、カフェは不定休になります。
これからの美瑛は、カラマツが紅葉し、辺りがオレンジ色に染まります。
カラマツの紅葉はとっても短く、例年10月下旬から11月上旬まで。
(今年は暑かったので、もう少し早いかも知れませんね。)
パンとスープを持って、短い秋の美瑛を楽しみましょ。
赤いトンガリ屋根の小さなお家では、コーンソフトクリームが販売されるのだとか。楽しみに楽しみに販売を待ちたいと思います。
▼こちらのコラムもおすすめ▼