シリーズ『美味しいものたべたい』Vol.20。旭川で紅茶やハーブティーを気軽に親しめるお店。いつもはコーヒー派というあなたにこそ行ってほしい「石渡紅茶本店」さんについて。
旭川でのんびりティータイム
読書をしたい時。
のんびりしたい時。
家じゃないどこかで時間を過ごしたい時。
そんな時。
いつも頭に思い浮かぶのは「カフェ」。
でも時には、「Coffee」じゃなくて、「Tea」をたしなむのもありですよね。
今回は「美味しいものたべたい」Vol.16、旭川で紅茶やハーブティーを気軽に楽しめて、のんびり時間を過ごせるお茶屋さん「石渡紅茶本店」さんをご紹介します。
洒脱なお茶屋さん 石渡紅茶本店
まずはどうやったら石渡紅茶本店に行き着けるのかご説明…したいのですが、少々説明しにくい所にあるので、詳しくは文末のマップにてご確認ください。
ざっくり言うと、旭川市街のいわゆる「5・6ナカ」通り、警察署の南側のブロック。
暑い夏は、はす向かいのかき氷屋「カフェhifumi」さんの大行列を目にすることも多いです。
店先にちょこんとたたずんでいる黒板が目印。
外観はいたってシンプル。
ドアを開けて入った先とのギャップにちょっと驚いてしまうかもしれません。
ギャップ、といっても、もちろんいい意味でですよ。
店内はお世辞にも広いとは言えず、少人数用のテーブルが3つ、相席もできる大きなテーブルが1つある程度。
そんなコンパクトな空間をぐっとふくよかにしているのが、壁や天井を彩るドライフラワー。
ナチュラルなものから、ピンクやグリーンに色染めされたものもあり、大人な華やかさを演出してくれています。
ランチもお茶も たっぷり満喫
店内がこんなに素敵な雰囲気であるというだけで長居したくなってしまいますが、その気持ちをさらに助長してくれるのが、お料理とお茶。
日替わりランチやアフタヌーンティー、スコーンやクッキー、ケーキなどが用意され、セットのお茶もたっぷり淹れてくれるので、ついついのんびりしてしまいます。
選べるお茶のメニューは、実に豊富。
正直、紅茶やハーブティーに詳しくないと、無難にダージリンやアールグレイを選ぶことしかできなさそう。
もちろん、メジャーな紅茶も美味しいのですが、折角の専門店。
是非、店員さんに尋ねてみてください。
店としてのおススメではなく、あなたの好みや今の身体の状態を踏まえて紅茶やハーブティーを提案してくれますよ。
ちなみに、私(カワノ)が石渡紅茶本店を気に入っているポイントとして、先ほどの「のんびり過ごせる」というのがあるのですが、加えて、基本「放っといてくれる」という点があります。
あくまでも私の経験則ですが、小さなお店ほど店員さんとお客さんの距離が近く、コミュニケーションをとる機会が多いような気がします。
もちろんそれが悪いわけではなく、人と話すことは嫌いではないのですが、時折誰にも邪魔されずただただ本を読みたい、という気分になることがあります。
家で読めよという話なのですが、そんな時にここはうってつけ。
自分の家じゃない空間で、ほぼ自分だけの時間を過ごせる幸福感は、なんとも得難いものだと思います。
と、話が少々脱線しましたが、不要な干渉はせず、必要な時に親密に相談に乗ってくれる、距離感のちょうどよいお店なのです。
地元に親しまれる 紅茶に親しめる場
ここまで長々と書いてきましたが、もしかしたら、旭川に長くお住まいの方は、「石渡紅茶本店って西武になかったっけ…?」と不思議に思う方もいるかもしれません。
石渡紅茶本店は、30年ほど前から、今はなき西武に店舗を構えていました。
西武は「日本最北のデパート」として、また「街の顔」として旭川市民に親しまれていたようですが、不況による業績不振や駅前イオンモール開業による影響等によって、2016年に閉店。
石渡紅茶本店もそれに伴い店舗の移設を余儀なくされ、空きがあった今の場所に移ったとのことです。
今では、地元のお客さんはもちろん、近くにあるホテルの紹介で宿泊客が来るなど、このエリアに欠かせない一員であることがうかがえます。
多くの方々は店内でランチをしたりお茶をしたりすることが目的かと思いますが、石渡紅茶本店では、紅茶のサブスクリプションや茶葉の販売もしているので、それ目当ての方もいるようです。
紅茶をあなたの生活に
コーヒーに比べると、なぜかとっつきにくいと思われがちな紅茶やハーブティー。
でも、初対面では気が合わないかもと感じた人が、10年来の友人になったりすることもよくある世の中。
お茶も同様。飲んでみたら意外とはまった、ということもあるかもですよ。
どうぞ、この機会にお試しあれ。
飲むもの一つに気をつけるところから、体に気を遣ってみようかと思います。
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