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第8論 『ツーリズム企画』で大切なこと


結論「責任者(Who)を明確にすること」

 

前論、『企画』で最も大切なこと。の続編です。

業種・業界を私たちの主戦場「ツーリズム」に限定して論じていきます。

 

日本各地で発生している「ツーリズム(観光地域づくり)課題」の一つが「誰やるの?」問題です。

 

企画会議が盛り上がり、事業計画を完璧に作成し、予算確保も万全に整えた!「で、コレ誰がやるの?」という落語のオチのような問題が「業界あるある話」の一つとなっています。

 

「人(ヒト)」「物(モノ)」「金(カネ)」を経営3資源と呼ぶことは誰もが知っている一般教養。中でも「人(ヒト)」が最も重要な資源だと考えることも、ごくごく常識的なお話ですね。

 

ですが、、、

 

ツーリズムの世界に於いては、「で、コレ誰がやるの?」と「人(ヒト)」の役割が、最後に検討されるという珍現象が散見されるので、割と笑うに笑えないことになっています。

 

こういう事態を避けるため、ツーリズム企画を推進する際に、「責任者」を明確にすることが本当に大切なのです。

 

このプロジェクトの言いだしっぺは誰なのか?そもそも情熱がある人は誰なのか?現場で陣頭指揮をとったり、サービス提供をしたりする人は誰なのか?

 

組織図や指示系統図を定めることが、企画会議を始める「前」に行うべきことと、しっかりと心に刻んでください。

 

一番良くない進め方は「みんなでやろう!」という組織づくりです。責任の所在が曖昧模糊となり、サービスの品質にも妥協が生まれやすくなってしまいます。

 

責任を取ることや、責任を問うことは、誰もが好んでやることではありません。しかし、だからこそ、曖昧にしておくのではなく、企画の「責任者」を最初に定めておいた方が、後々の憂いはなくなるのです。

 

 

責任者とは「矢面に立つ人」のこと

 

 

トラブルやクレームが発生した時、いの一番に対応し、必用であればしっかりと謝罪できる人が「責任者」です。プロジェクトやスタッフを守るため、時には対立を辞さない人も「責任者」です。

 

世の中には様々なイベントやツアーやメディアがあります。しかし、「責任者の顔」が見えるツーリズム企画は意外と少ないのが実状です。また、責任者の顔が見えない企画は案の定長く続きません。

 

①何故やるのか(Why)を整理する

②誰がやるのか(Who)を明確にする

③何をやるのか(What)を考える

 

『Why ⇒ Who ⇒ What』

 

この順番はローカルツーリズムにおけるセオリーであり、基本的なスキームです。絶対に忘れないで企画に臨んでくださいね。

 

一つひとつのツーリズム企画に対して「自分が責任者なのだ!」という気持ちが備わった時、こんなに遣り甲斐のある仕事は他にないと思います。責任感の強い方、責任感を持って仕事をしたい方。しんどいことも多々ありますが、ローカルツーリズムのお仕事をおススメします。

 

 

【代表社員】

林 和寛(はやし かずひろ)

当たり前ですが合同会社ココ企画の責任者は私です。いつでも謝罪会見を開く覚悟はできています。

 

【社員からのレビュー】

若生 木ノ葉(わこう このは)

どんな仕事も、「私がやらねば!!」という責任感を持ち、なぜ(Why)の部分を大切に大切に、働きます。