シリーズ『美味しいものたべたい』Vol.24。実は旭川の隣町、芦別で、温かいおもてなしと、ほっぺた落ちそうなお料理が心に沁みる「レストラン ポロ 1986」さんについて。
旭川のとなり町 芦別へ
一以前仕事の関係で、旭川市がどこの市町村と隣接しているのかを調べたことがあります。
改めてグーグルマップを見てみると、旭川市は、四方八方とは言えないまでも、四方七方ほどの方向に飛び出た形をしておりました。
そのためか、隣接地域は11市町にも及ぶのですが、旭川が含まれる上川地域だけでなく、空知地域とも接していること、ご存じでしたでしょうか?
今回は、遠いようで実はお隣。芦別市で地元を愛し、地元に愛され続けてきた素敵な洋食屋さん「レストラン ポロ 1986」さんをご紹介します。
芦別にレストラン ポロあり
旭川から国道12号線を神居古潭方面へ向かい、深川へ行く手前で道道4号線に入り、ぐんぐん南下して、トータル約1時間。
真っ白な観音像がそびえる芦別に到着です。
お目当てのポロさんは、道の駅「スタープラザ芦別」を通り過ぎて3分ほど行ったところにあります。
お名前からもわかるとおり、ポロさんは1986年から芦別にお店を構えています。
地元の方はもちろん、旭川をはじめとした近隣地域からも常連さんが足しげく通う、芦別になくてはならない名店です。
心で味わう絶品料理
「一度食べたら病みつき」
そんな料理の褒め言葉があります。
じゃあポロさんのお料理はというと、定期的に食べたくはなるのですが、病みつきというほど過激ではないのです。
そうですね…「沁みつき」とでも申しましょうか。
長年愛されてきたゆえの美味しさなのか、味蕾で感じるというより、心にじわっとくるそれなのです。
初めていただいたのは、こちらのビーフシチュー。
くったりと煮込まれた牛肉やお野菜は、見るからにどれも美味しそう。
どれから食べ始めるか悩みますが、ここはやっぱり牛肉ですかね。
スプーンを差し入れると、ほぼ無抵抗に解れます。
柔らかいことは見るも明らか。
口に含むとあっという間にいなくなってしまうので、ゆっくりと幸せを味わってくださいね。
ポロさんの推しはお肉料理なのね…と早合点することなかれ。
お魚料理もこれまたどうして美味なのです。
丁寧にソテーされた魚介類に、香り高くまろやかなソースが絡まって。
お肉料理に勝るとも劣らない多幸感に包まれます。
デザートは繊細で可愛らしく、一口で食べるのがもったいないほど。
ただでさえ食べ物に関しては優柔不断な私(カワノ)ですが、ポロさんのお料理はどれもこれも魅力的なので、メニュー選びは毎度毎度困難を極めます。
素敵なお人柄のポロご夫妻
こんなに有難い料理を提供してくださるのが、岡さんご夫妻。
本当に、いつも笑顔で温かく迎えてくれます。
お料理はもちろん、提供してくださる方が素晴らしいからこそ、美味しさが心に染み入るのでしょうね。
芦別に行けば 変わらぬものがそこにある安心感
ちなみに、毎回同じ注文をするお客さんのために、メニューはなかなか変えられないとのこと。
次から次へと新しいものが出てきて、古いものが否応なく消えていく。
消えてからその大切さに気付くことが、ままあるこのご時世。
ポロさんのように、いつ行ってもあのビーフシチューがいただけると思うと、不安が多い今の世にも、ちょっとした光が差します。
ありがたや。ありがたや。
カジュアルなランチコースを堪能したら、夜のフルコースもどうぞ。
普段使いにも、ちょっとしたお祝いにも、そっと寄り添ってくれる町のレストラン。
お料理を味わいに、お2人に会いに、是非、ポロさんへ足を運んでみてください。
ポロさんのおかげで、札幌に帰るがてら芦別によることが増えてきました。
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